2,ペットロスについて

早く立ち直ろうとしない

家族でペットとの別れを迎えたとき、家族一人ひとりペットとの愛着や思いが違い、立ち直るスピードも異なることがあります。
もっとも大切にして癒されていた人が、立ち直りに時間が掛かります。
ペットが亡くなり、家族全員が等しく悲しんでいても、時間が経つと立ち直りに差が生まれ思いもよらない摩擦が生じることがあります。
妻が悲しんでいると『いつまで泣いているんだ、俺まで悲しくなるじゃないか。】と言って怒りだす夫。【お前が変わりに死ねばよかった】とお落ち込む夫に言われて、さらに落ち込む妻。
【お母さん、いい加減にしてよ】とイラつく娘。【早く前のお母さんに戻って】とせがむ息子など。
悲嘆者は早く立ち直ろうと頑張ったり、家族との摩擦を避けるために無理をして立ち直った素振りをみせます。
しかし、心はついていけずに、よけいに疲れて落ち込んでしまう事になります。これは職場や学校の人付き合いでも同様です。
昔から、喪中の四十九日間は、家に居て静かにしているのが良いと言われます。それは、心身とも疲れた状態になっている為、頑張って何かに取り組むと事故や病気をひき起こす恐れもあります。
また、引っ越しや転職など大きな決断を要することも避けましょう、ペットとの思いでの詰まった部屋にいることに耐えかねて転居を考えやすいですが、悲しみの回避行動に繋がる為、かえって長引かせる原因にもなります。
この時期の過ごし方は、新たなことはせず、ゆっくり悲しみと向き合うことが好ましいと思われます。

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